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【10分で挙上重量が変わる】“RAMPウォームアップ”で出力を上げ、ケガを減らす設計
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ジムでの勝負は、メインセットの前にもう始まっている。ウォームアップが雑な男は、出力を捨てているだけじゃない。関節を守るチャンスも捨てている。逆に言えば、同じ筋力でも「準備」が整うだけで挙上重量もレップ数も変わる。
今日は“気合”じゃなく“設計”で強くなる話――10分で仕上げるRAMPウォームアップだ。

■RAMPとは(目的を分解して最短で作る)
RAMP = Raise(体温・心拍を上げる) / Activate(使う筋のスイッチ) / Mobilize(必要な可動域を確保) / Potentiate(神経系を起こして本番の重量へ)。
闇雲に軽い重量を何セットもやるのではなく、「何のために今それをやるのか」を分ける。これが速さと再現性を生む。

■1) Raise:3分で体を温める(“疲れる”はNG)
・エアロバイク/早歩き/縄跳びなどで息が弾む手前まで(会話はできるが軽く汗ばむ程度)
・冬場ほど重要。体温が上がると筋・腱の粘性が下がり、関節は動きやすくなる。さらに神経伝導も上がり、出力が出やすい。
※ここで汗だくになるほど追い込むと、本番の燃料と集中力を削る。目的は“温め”だけ。

■2) Activate:狙う筋に“点火”する(2分)
メイン種目で使う筋がサボると、別の部位が代償してフォームが崩れる。Activateはその事故を防ぐ。
ベンチ系:バンドプルアパート、肩甲骨の下制・内転の確認(10〜15回×1〜2セット)
スクワット系:グルートブリッジ、バンドウォーク(10〜15回)
デッド系:ヒップヒンジドリル、腹圧の練習(“止める呼吸”ではなく360度に押し広げる圧)
ポイントは回数より“感覚”。「今、どこに力が入っているか」を掴め。

■3) Mobilize:必要な所だけ動かす(2分)
全身ストレッチを長々やる必要はない。足りない可動域が原因でフォームが崩れる関節に絞る。
・足首(スクワットで踵が浮く)→壁タッチで前方移動を左右10回
・胸椎(ベンチで胸が張れない/背中が丸まる)→四つ這い回旋を左右8回
・股関節(深くしゃがめない/骨盤が巻く)→90/90スイッチを左右6回
重要なのは“伸ばしっぱなし”より「動かして温める」。可動域は“温度と制御”で増える。

■4) Potentiate:本番の神経を起こす(3分)
ここが一番サボられがちで、一番効く。Potentiateは「重いものを扱う回路」を起こして、1セット目から出力を出す工程だ。
例:ベンチプレス(ワーク重量が80kg前後の人)
バー×20→40%×8→60%×5→75%×3→85%×1(RPE6〜7)
“重いシングルを1回”入れると、その後のワークセットが軽く感じることがある。これがポテンシエーション(PAP)。
ただし限界の1回は不要。目的は“覚醒”であって“記録会”じゃない。

■ウォームアップセット数の目安(迷わないルール)
・ワーク重量が重いほど、段階を刻む(跳びすぎると関節が追いつかない)
・最後のウォームアップは「ワークの直前で止める」。疲労を残さない。
おすすめの感覚:
1) 40〜50%で動作確認(8〜10回)
2) 60〜70%でフォーム固定(3〜5回)
3) 75〜85%で神経を起こす(1〜3回)
4) 90%前後は必要な人だけ(1回、RPE6〜7)
「軽すぎるレップで時間を溶かす」か「いきなり重くして賭けに出る」か。どちらも弱い。設計で潰せ。

■種目別ミニRAMP例(迷ったらこれ)
・スクワット:Raise→尻(ブリッジ)→足首/股関節→バー→60%→75%→85%
・デッド:Raise→ヒンジ(壁尻タッチ)→胸椎回旋→軽めで“床からの引き始め”を丁寧に→80〜85%で1回
・懸垂:Raise→肩甲骨プルアップ→胸郭の伸展→体重の半分でラットプル数回→本番
共通点は「狙う動作の“型”を先に作ってから、強度を上げる」こと。

■よくある失敗3つ(ここで差がつく)
1) ウォームアップで汗だく:本番の燃料を削っている
2) モビリティを全身でやり過ぎ:時間が溶けて集中が切れる
3) メインの前にいきなり重い:関節が冷えたまま“賭け”に出るな

■10分RAMPのテンプレ(そのまま使え)
0:00-3:00 Raise
3:00-5:00 Activate(1〜2種)
5:00-7:00 Mobilize(弱点1〜2部位)
7:00-10:00 Potentiate(漸進的に重量を上げる)
時間がない日は、Raiseを短縮してもPotentiateだけは削るな。出力が変わる。

■最後に
強い男は、メインセットだけで強さを語らない。準備の精度で勝つ。
今日からウォームアップを“儀式”じゃなく“設計”に変えろ。10分で、重量も、ケガの確率も、確実に変わる。
※痛みや既往がある場合は無理をせず、医療者・専門家に相談してから実施しよう。

■チェック:ウォームアップの合格ライン(3つ)
(1) 関節に“引っかかり”がない
(2) 1セット目のバーが軽い(動作が速い)
(3) 呼吸と腹圧が自然に入る
この3つが揃わない日は、重量よりもフォーム優先。そこで無理をすると、伸びる前に壊れる。

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